■ 福岡市早良区のとび工事会社を解雇された男性従業員23人が、北九州市小倉北区のホームレス支援施設に保護を求めてきたことが分かった。元従業員たちは「ここで仕事や家を探してくれる、と会社に言われ、車で連れて来られた」と毎日新聞の取材に証言した。施設側は「厄介者を置き去りにするような行為。違法ではないが無責任」と批判する。会社側は再三の取材申し入れに応じていない。
この会社は02年設立の有限会社。建設現場の足場工事や清掃、解体作業などを請け負っている。元従業員が置き去りにされたのは、ホームレス自立支援センター北九州。北九州市が04年に設立、NPO法人北九州ホームレス支援機構が運営を委託されている。
支援機構などによると、元従業員らは福岡市や志免町などの営業所で働いていた3月から4月にかけ、突然解雇された。センターには3月15日に訪れた2人を皮切りに数日間隔で1〜4人、4月8日には7人が訪れたという。多くは「あてがないなら北九州に行け、と言われ、車に乗せられてセンター前で降ろされた」と話した。その際、現金1000円を渡された人もいた。
労働基準法は従業員を解雇する場合、雇用主に少なくとも30日前の予告か、30日未満の場合は解雇予告手当の支払いを義務付けている。元従業員らの証言では解雇予告はなく、渡された1000円も名目不明という。
同社は元従業員の支援などについて、機構側に相談をしていないという。【松田栄二郎】
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